純粋さ
2017年01月09日
1月29日投開票の市長選、どうやら対抗馬が立ちそうです。いよいよ選挙になると、(任期はどちらにしても6月までなのだから)やはり税金の無駄遣いじゃないの、との意見がにわかに高まりそうな雰囲気もありますが、果たしてそうでしょうか?
おそらく彼は日々精一杯市長職に身心を奉じてきたはずです。そうした観点から見ると、6ヶ月(半年)というのは大変貴重で大切な時間のはずです。どうせ6ヶ月・・・というのは、怠惰に時間を浪費している我々自身の心持ちを投影しているだけなのかもしれません。
議会も市民も、「控訴審は有罪だったけど、(まあ概ね)あなたのことを信用しているから、どうぞ市長をお続け下さい」というようなスタンスで接してきたのに、何故ここで選挙をするの?というような漠然としたもんもんとした疑問を抱いているのも確かです。
市長自身は、「冤罪以外のなにものでもないが、控訴審が有罪であった以上、6月まで市長を続けてもいいのか、市民の信を問い、再任されればその半年を全力で市政にあたり、もし再任されなければ(無罪ではあるが)潔く退く」決意をしているものと思われます。おそらく、今回の選挙結果を最高裁の判断に反映させたい、などという姑息なことは微塵も考えていないはずです。
そういった意味で、これは彼の純粋さがなせる業であり、この事件そのものが、そこが起点となっているという側面もあるような気がします。最近我々が忘れがちな、「覚悟と気概を持った純粋さ」というようなものを擁護していく意味でも、この事件のあるいは選挙の推移をしっかりと見守っていかなければなりません。